人は年代や職種に合わせた食事をする事と、生活圏の中の水や食べ物を摂ることで健康になれるといわれ、日本では「身土不二」や「地産地消」という言葉で表現されております。
一例として海外旅行の際の時差ボケは、現地の水を飲むと治りやすいといわれたり、また風邪にはビタミンCが有効であるといわれていることなども、食事と健康の相関関係を如実にあらわした事例と言えます。
現在見直されている『予防医学』に対しても食事がかなめであると言え、正に『予防医学=医食同源』なのです。
また、笑って感謝しながら食事を摂るということにより消化が良くなると言われておりますが、心まで健康にすることこそ現代人にとっての真の医食同源ではないかと考えます。
しかし、現代では食と健康の相関関係が誤った認識で捉えられていることも事実です。
『秋ナスを嫁に食わすな』
という言葉がありますが、本来は家の宝である子供を授かった嫁に対し、
『秋のナスは美味しく、あまり沢山食べてしまうと体を冷やして流産してしまう』
という慈しみの言葉であったものも、今では『嫁姑の問題』のように誤った認識で解釈されてしまっています。
こういった本来伝承されるべき先人の叡知(温故知新)が伝承されていないことは非常に残念です。このように昔から語られた様々な智恵なども、科学的根拠・証明がなされれば誰もがそれを見直し、事業ビジョンに掲げられるでしょうが、我々は順次その叡智を集め、フードビジネスを通して一歩一歩着実に進めたいと思っております。
我々は『医食同源』をコンセプトに、食による人々の幸せを願い、お客様をお迎えする店舗運営の考え方にもそれを活かしていきます。
◇自然への感謝・素材・年齢に合った『おいしさ』を!!・・・・・(天の時)
◇地の恵み、空間、音、光、による『やすらぎ』を!!・・・・・・・(地の利)
◇人とのふれあい、感動、知識・技術による『ぬくもり』・・・・(人の和) をもって医食同源の実現をする。
更に大切なことがもう一つあります。それは進化を受け入れながらの医食同源の実現というテーマですが、冷蔵・流通の技術によって京料理の一部の技術が必要なくなったりと、文明は文化を変えてしまう力を持っております。
先進国に住んでいる我々は最先端の技術の真っ只中に住んでおり、最先端技術というと、効率化やコスト削減の為に発明されたのだろうといった固定観念があったり、最先端技術の食品に付いても食材の持つ本来の力や栄養が犠牲にされ、人体への影響もあまり良いとはいえないと懸念されたりしておりますが、決してそればかりではありません。
一例を挙げると昔はビタミンが流れ出てしまう茹でる加熱方法しかなかった食材を栄養素を保ちながらもより美味しく料理できる機器(スチームコンベクション)。冷凍の過程で食材の細胞破壊を防ぐスピードで冷やすことのできる機器(ブラストチラー、ショックフリーザー)など、素晴らしい技術は沢山あります。
『最先端の技術と温故知新の融合による医食同源の実現』によって食文化の更なる進化、そして飲食ビジネスを通して、人々の心が更に豊かになることは可能です。我々はそれを願って、我々の事業の発展を文明(発明など)の開花、そして文化へとつなげられるよう全力を尽くしたいと決意しております。